宇宙から捉えたエルニーニョ現象の確かな足音

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宇宙から捉えたエルニーニョ現象の確かな足音

NASAと欧州宇宙機関の共同ミッションである海面水位観測衛星「センチネル6」が、太平洋赤道域において巨大な海水の変動を捉えました。
観測データによると、数百キロメートルにも及ぶ暖かい海水の塊である「ケルビン波」が東へと移動し、南米沿岸に到達していることが確認されています。
水は温まると体積が膨張するという性質があるため、宇宙から海面水位の上昇を精密に計測することは、海面下にどれほどの熱が蓄積されているかを知るための最も確実な方法なのです。

このような海面水位の異常な上昇は、世界中の異常気象の引き金となる「エルニーニョ現象」が再び猛威を振るい始めていることを明確に示しています。
JPL(ジェット推進研究所)の科学者たちによる分析では、今回の海水の動きは壊滅的な被害をもたらした1997年の巨大エルニーニョに匹敵する強さに発達する可能性があると警告されています。
地球全体の気温を押し上げ、各地に豪雨や深刻な干ばつをもたらすこの気候パターンの変化を、衛星データは誰よりも早く私たちに伝えてくれているのです。

宇宙から地球の海を監視する高度なテクノロジーは、私たちが未来の自然災害に備えるための非常に重要な命綱となっています。
遠い宇宙の探査だけでなく、私たちが住む地球の環境変化を宇宙の目から見守り続けることも、宇宙開発の大切な使命の一つですね。

参照リンク:
https://www.jpl.nasa.gov/news/nasa-european-sea-level-mission-homes-in-on-el-nino/

ORION FIELD
・宇宙科学系ライター ・スペーステックライター
宇宙情報を発信しているオリオンフィールドです。
このブログはNASAの公開データをベースに宇宙の情報を発信しています。

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