ポストISS時代へ!世界初の民間宇宙ステーション「Haven-1」に欧州宇宙機関の飛行士が搭乗へ

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ポストISS時代へ!世界初の民間宇宙ステーション「Haven-1」に欧州宇宙機関の飛行士が搭乗へ

国際宇宙ステーション(ISS)の退役が2030年頃に見込まれる中、低軌道における人類の宇宙活動を民間主導へと移行させる歴史的な動きが加速しています。
フランス政府およびフランス国立宇宙研究センター(CNES)は、世界初の民間商業宇宙ステーション「ヘイブン1(Haven-1)」を開発する米宇宙企業バスト(Vast)社との間で、2つの有人宇宙飛行ミッションに関する包括的な合意を締結しました。
この合意に基づき、欧州宇宙機関(ESA)のベテラン宇宙飛行士であるトマ・ペスケ氏と、ESA予備宇宙飛行士のアルノー・プロスト氏が、2027年に予定されている民間有人宇宙ミッションへ正式に参加することが決定しました。

今回の合意において特に世界的な注目を集めているのが、アルノー・プロスト氏が抜擢されたHaven-1への初飛行ミッションです。
プロスト氏は民間宇宙ステーションの初号機となるHaven-1の初有人フライトにおいて「フライトテストエンジニア」を務め、新たに軌道上に展開されたステーションの生命維持装置や各種システムの検証を担うことになります。
国家機関が開発した従来の宇宙ステーションとは異なり、民間企業が単独で製造・運用する軌道上拠点に政府の宇宙飛行士が滞在する試みは、人類の宇宙開発史上初のマイルストーンとなります。

さらにトマ・ペスケ氏も、バスト社がNASAと共同で実施するISSへの民間有人ミッション(PAM-6)において、非アメリカ人として初めて米国の有人宇宙船の船長(コマンダー)を務める見通しとなっています。
官民連携による新たな宇宙輸送モデルは、ISS退役後の地球低軌道利用における主導権争いを大きく前進させるものとなります。

2027年打ち上げ予定のHaven-1が描く商業有人宇宙飛行の新時代

バスト社がカリフォルニア州ロングビーチの自社工場で最終組み立てを進めているHaven-1は、単一のモジュールで構成されたコンパクトかつ先進的な宇宙ステーションです。
スペースX社の「ファルコン9」ロケットによって2027年に地球低軌道へと打ち上げられ、その後、宇宙飛行士4名を乗せたクルードラゴン宇宙船とドッキングして約30日間の長期滞在運用を行う計画となっています。
機体内には微小重力環境を利用した最先端の科学研究設備や技術実証ラックが完備されており、創薬や新材料開発、微小重力バイオテクノロジーなど多岐にわたる実験が計画されています。

Haven-1の最大の特徴は、洗練されたモダンな居住空間設計と、将来的には人工重力を発生させる大型回転ステーション「Haven-2」へと発展するロードマップの第一歩である点です。
広々としたドーム型の大型展望窓(キューポラ)を備え、常時高速インターネット通信が可能な環境が整えられるなど、従来のISSに比べて宇宙飛行士の居住性や運用快適性が劇的に向上しています。
すでに軌道上での技術実証機「Haven Demo」の軌道離脱テストにも成功しており、打ち上げに向けたハードウェアの信頼性検証は最終段階を迎えています。

欧州諸国がいち早く民間ステーションの利用契約を結んだことは、ISS退役後も科学研究や有人飛行の機会を途切れさせないための戦略的な布石です。
宇宙旅行者から国家の研究機関までを幅広く受け入れる商業ステーションの登場により、宇宙空間は限られた国家機関の実験場から、持続可能な宇宙経済圏へと本格的な進化を遂げようとしています。

ORION FIELD
・宇宙科学系ライター ・スペーステックライター
宇宙情報を発信しているオリオンフィールドです。
このブログはNASAの公開データをベースに宇宙の情報を発信しています。
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